模擬国連に参加しよう

模擬国連に参加しよう

本ページでは模擬国連会議への参加方法をご紹介します。

STEP1 参加可能な模擬国連会議を探す。

IMG_3694.JPGまず参加可能な模擬国連会議を探しましょう。日本では、高校生であれば高校生大会、学生や社会人、高校生に関係なく参加できるのは全日本大会です。また海外で開催される国際大会にも参加することもできます。大学で行われている模擬国連会議に参加したい場合は、日本模擬国連もしくは本ウェブページ管理人までお問い合わせ下さい。またご自身で模擬国連サークルを企画したい場合はコチラをごらんください。

【リンク】
高校生大会に参加する→Global Classroom
模擬国連会議に参加する(対象)
全日本大会(大学生、院生、社会人、高校生)
関西大会九州サマーセッション北陸大会(大学生)
世界の模擬国連大会に参加する
模擬国連ソウルサミット(ソウル)、アジア国際模擬国連大会(北京)、アジア太平洋模擬国連大会(豪州)
模擬国連カレンダーアジア太平洋模擬国連ネットワーク

STEP2 会議への参加申込をする。

DSC00887.JPG参加したい会議を見つけた場合は、大会の場合は所定の方法(一般的にウェブページ)からお申し込みをしてください。海外の模擬国連大会の場合は、宿泊先などは自分で用意しなければならない場合がありますので、ご注意ください。会議参加の際には、会議でのドレスコード(服装)なども問い合わせをしておくことをお勧めします。
*国際大会への参加に関してはコチラをごらんください。

STEP3 議題に関する争点を把握する。

DSC_0467.JPG日本の会議では、一般的に議題解説書(BG:Background Guide)が参加者に配布されます。まず、議題解説書を読むことから始めましょう。ただし、ただ読むのではなく、読む際に「議題の争点はどこか?」「担当国にとって関係しうる争点はなにか?」を把握することを念頭において読むようにしましょう。また議題解説書のみでは足らない部分は、議題解説書の参考文献などあたり、理解を深めるように努めてください。

STEP4 担当国の政策決定構造を理解し、過去の投票行動、政策を分析する。

DSC_0485.JPG議題に関する理解が一定程度行えましたら、次に担当国の政策決定構造を分析しましょう。模擬国連の会議は、前年の会議で議題に反対したから今回も反対するというような単純な論理で行動をしてはいけません。担当する国の政策決定構造に対する分析を行いましょう。例えば、国際関係から見て、安全保障や経済を他国に依存している場合は、その国の政策が自国の政策がどの程度、影響を与えているか?また国内の政策決定枠組みにおいて、例えば上院と下院ではどちらが外交権に関しての発言力があり、多数派政党の主張はどのようなものか?(外交は内政の延長です。)さらには指導者の個人としての意向はどのようなものか?上記の点を出来る限り客観的なデータや数値から類推し、過去の投票行動の要因となった行動原理を導きだしましょう。そうすることで、未来の行動に対する予測も立てられます。
*ただし、必ずしも客観的データの手に入るリサーチソースに巡り会うとは限りません。国家によってはリサーチソースがない場合も、またあったとしてもフランス語やアラビア語という状況もあります。こうした際に、必要なことは、CIA Factbookや外務省ウェブサイトなどから数値や歴史を学び、自ら論理的に類推をたてることです。そして、模擬国連の目的は、模倣することではなく、会議を通じて、国際問題の構造を理解し、実践的な解決策を模索することにあります。
*NGOや国連機関の場合は、政策決定の背景が国家に比べて単純であり、また活動理念なども明確に記載されているため、リサーチは比較的容易ですが、一般的に投票権がないため高度な交渉技術が必要とされます。

【リンク】
リサーチソース

STEP5 現在の担当国の状況を鑑み、利益と不利益を想定する。

DSC_0508.JPG担当する国の政策決定の構造を理解した上で、国家(場合によっては政策を決定しているアクターの)利益と不利益を導きだしましょう。会議では、利益の最大化と不利益の最小化を目指して交渉を行っていきます。

STEP6 会議の参加国をもとにして、会議戦略を考える。

DSC00826.JPG会議に参加する前に、会議の目的を再確認しましょう。国連会議では、成果文書である「決議」を作成します。この「決議」は、安全保障理事会以外では、法的な拘束力がなく、道義的なものですが、会議で採択された決議がその後の国連会議などで繰り返し言及され、数年後、国際法を作成する際の下地となることがあります。国際的なルールを作成する際に、そのルールを担当国の都合の良いものにすることは、将来の国際政治のリーダーシップに繋がるのです。よって、「決議」に自国の利益に即する、もしくは、不利益な内容を回避することは重要です。
 その上で、会議を有利に展開するためには、会議に参加する国をまず知ることが必要です。基本的に参加国は、一部のグループが多数にならないように配慮されているはずです。そこで、近い主張をする国や中立国、敵対する国を事前に把握し、その上で、会議の戦略を決めます。
*国によっては、必ずしも決議を提出することが得策ではなく、提出された決議から不利益となる文言を削除していくことが最終的な利益に繋がる国もあります。

STEP7 会議を楽しむ。

DSC00899.JPGそして、会議を行う上で、なによりも重要なことは会議を楽しむことです。リサーチに関して、満足の育リサーチが出来る人はほぼいません。なぜならば、完璧なリサーチというものは存在しないからです。会議では自らの行ったリサーチから最大限の論理を展開し、担当国の国益のために会議に取り組んでください。
 会議の中では人前での発言をする機会やとりまとめなどさまざまなスキルの実践の機会があります。模擬国連を通じて、個々の参加者がそれぞれに楽しんでいただければ幸いです。

STEP8 しっかりとレビューを行う。

IMG_3718.JPG会議後には、レビュー(振り返り)を行ってください。模擬国連では、会議後のレビューを通じて、それぞれの国が抱えている文脈を相互に共有し、国際問題の構造を明らかにし、多角的な視点をもつことができます。こうしたレビュー活動を通じて、模擬国連は多角的な視点を参加者に提供します。大会などに参加した場合、レビューがない場合も往々にしてあります。こうした場合は参加者間で個別にレビューを行うことを推奨します。